治療内容のご案内

【アクロコルドン（軟性線維腫）の治療内容】

アクロコルドン（Acrochordon） は、いわゆる「スキンタッグ」や「首いぼ」とも呼ばれる、良性の軟らかい皮膚腫瘍です。30〜50代以降の方に多く見られ、首・脇・胸元・まぶたなどの摩擦が多い部位に発生しやすいのが特徴です。

■ 治療の目的
見た目（審美）的な改善
衣類などによる引っかかり・炎症の予防
医学的には良性ですが、他の病変との鑑別のためにも適切な治療が勧められます

■ 主な治療方法

方法	特徴・適応
電気焼灼（電気メス）	高周波で焼き切る。数が少ない小さなものに向く。麻酔の必要性は部位と個数による。
炭酸ガスレーザー（CO₂レーザー）	切除と止血を同時に行える。傷跡が残りにくく、顔・首元など露出部に好まれる。
ハサミや剪除による切除	根元から物理的に切除する方法。医師が鋭利な剪刀で摘除。やや出血を伴うが確実性が高い。
液体窒素（凍結療法）	基本的にはアクロコルドンには不向き（効果が乏しく色素沈着のリスクがあるため）。

■ 治療時間・回数の目安
1回の施術で複数個処置可能（例：10〜30個程度）
所要時間は10〜30分程度
痛みは局所麻酔または表面麻酔で緩和可能

■ 術後の経過・注意点
処置部は2〜3日でかさぶた形成 → 約1週間で自然に剥がれ落ちることが多い
数日間は洗顔・入浴時に擦らないよう注意
紫外線対策をしないと色素沈着のリスクがあるため、術後のUVケアが重要

■ 保険適用について
美容目的では自費診療
引っかかる・炎症・出血などの症状があれば保険適用となることもあります